ダイエットで筋トレをする理由

トレーナーの古賀です。
一般的に脂肪を燃やすとなると有酸素運動をイメージしますよね。
ところがパーソナルトレーニングにおいては筋トレがメインになります。
これは筋トレをすることで得られる効果が有酸素運動よりボディメイクという観点においてはメリットが大きいからなのですが、今回はそのメリットについてご紹介します。

目次

成長ホルモンの分泌

激しいトレーニングを行うことで脳の下垂体から成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンには以下のような作用があります。

・筋肉や皮膚の成長促進
・骨の成長、強化
・代謝改善
・脂肪の分解促進
・血圧の安定
・免疫力の向上

このように様々な恩恵を与えてくれる成長ホルモンですが、実は加齢とともに体内での自然分泌量は低下します。
効果をみていただいても分かる通り、成長ホルモンには強力なアンチエイジング作用があるのですが、その分泌量が減ってしまうことで老化が進行するきっかけになってしまいます。

その成長ホルモンをトレーニングにより分泌させることで、ただ痩せるだけでなく、より健康的で若々しい身体づくりを目指していきます。

筋量の維持・向上による効果

筋トレと有酸素運動の大きな違いは一回のトレーニングで身体に与える負荷の量です。
基本的に筋トレでは10回程度で限界となる負荷をかけるのですが、これにより筋肉を強力に刺激します。

筋肉に強い負荷を与えるのには理由があります。
ダイエット中は基本的に栄養不足ですので、脳としてはなるべくエネルギーを使わない、節約状態になろうとします。
存在するだけでエネルギーを食う筋肉は節約状態においては真っ先にリストラの対象となります。
必要最低限の筋肉は保持し、使っていない筋肉は積極的にリストラ(分解)して、低栄養状態に適応しようとします。

リストラを回避するためには今ある筋肉は使うものなのだと脳に認識させなければなりません。
大きな負荷を与えているのは、脳に筋肉の必要性を訴えかけているということなのです。

筋肉が残る、あるいはトレーニングによって増えることが出来れば脂肪が減っていくと身体にメリハリも出てきますし、リバウンドのリスクも軽減、健康維持にも効果的です。

アフターバーン効果による脂肪燃焼


筋トレは疲労しきるまで追い込むことが重要になります。
これは上記のような脳に対するアプローチのほかにも、「アフターバーン効果」を狙っているという側面もあります。

アフターバーンとは過度の疲労状態まで体を追い込むことで、トレーニングの後も回復のために身体が通常よりエネルギーを必要とする状態のことです。この時回復に充てられるエネルギーの主な拠出源は体脂肪になるので、通常よりも脂肪が燃えやすくなるといえます。

しかもこのアフターバーン効果はトレーニング後24時間から72時間くらいの間継続するといわれています。
これほど長時間脂肪燃焼効率が上がっていると、ハードなトレーニング1回で長時間有酸素運動をした時と同等、あるいはそれ以上の脂肪の減少が期待できます。

唯一、問題(?)なのはアフターバーンが得られるトレーニングは相当ハードなものでなければならないということです。
個人で筋トレをしていてもなかなか追い込み切れず、アフターバーンに至らないということもよくあることです。
よくお客様にも「一人じゃここまで追い込めない!!」とお褒めの言葉(??)をいただきますが、まさにこの点がパーソナルトレーニングのメリットの一つではないかなと思います。

有酸素運動は計画的に

パーソナルトレーニングが筋トレが中心である主な理由は上記のとおりです。
有酸素運動は確かに脂肪燃焼効率は良いのですが、ボディメイクという点においては筋トレの方が都合がいいといえるかと思います。

もちろん有酸素運動をしてはいけないというわけではありません。
積極的に取り組むことでより効果的な脂肪燃焼を促すことが出来るかと思います。

ただし長時間の過度な有酸素運動は筋トレによるホルモンの効果を打ち消したり、筋肉の減少につながるリスクもあったりするので、目標に応じて適切に取り入れていくとよいでしょう。

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この記事を書いた人

古賀大介
健康な身体を目指したダイエット、姿勢や関節痛の改善およびゴルフやサッカーなどの運動パフォーマンスアップを目指すトレーニング指導を主に担当

【主な保有資格】
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
CSCS(全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

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