年末年始の飲み会対策

トレーナーの古賀です。
気づいたらもう12月です。あっという間に2022年ですね。
クリスマスに忘年会、新年会その他諸々、イベントが盛りだくさんのシーズンですが、ダイエットをしている人にとっては鬼門となるシーズンでもあります。

コロナによる規制も緩くなっている昨今、久しぶりの飲み会ともなれば欲望が暴発しやすい状況かもしれませんが、ここは一度冷静になって、戦略を立てて上手く乗り越えましょう。

今回は、酒席をうまく乗り切るコツをご紹介します。

目次

アルコールを控える

まず、アルコールには食欲増進作用があります。
また、気分が高揚し、自己コントロールがしにくくなってしまうこともリスクとして認識しておかなければなりません。
さらにアルコールの分解には多量の水分とビタミンを要するため、減量効果や筋肥大効果が阻害されることになります。

そうなると、まず基本的にはアルコールは控えることが理想的です。
付き合いもあるのでまったく飲まないのは難しいということもあるでしょうから、飲むにしても以下のような点を意識してみるとよいでしょう。

  • アルコール度数の少ないお酒を選ぶ
  • 一杯当たりの飲む時間を長くする
  • 合間に水などで水分補給をする

アルコール量を抑えるためには機会と量をいかに減らすかが重要です。
雰囲気を壊さない程度にチャレンジしてみましょう。

糖質、脂質を控える

お酒よりも問題になりやすいのが一緒に出てくる食事です。
唐揚げやてんぷら、ご飯ものや鍋の締めなど高カロリーで糖質や脂質の量が高いものと遭遇する機会も多くなります。
先にも書いたようにアルコールにより自制が効かなくなってしまうと、こういったものに手を出しやすくなってしまうので注意が必要です。

居酒屋のような店だと、メニューが豊富なので様々な選択が可能です。
糖質と脂質の量が調整できれば全体のカロリーも抑えることにつながるので、上手く選択してリスクを軽減しましょう。

【推奨されるメニュー】

・蒸留酒(アルコール度数と量に注意)
・焼き鳥(塩 脂質量注意)
・刺身、焼き魚全般
・漬物
・サラダ(ドレッシングには注意)
・鍋(スープや締めには手を出さない、明らかに糖質脂質の多い食材はNG) など

逆に摂っておいたほうが良いもの

食物繊維

食事の際には十分な食物繊維を取り、糖や脂質の吸収を抑えるようにしましょう。

サラダやキノコ、海藻を使ったメニューを積極的に選択していきたいところですが、ここでも調理法には注意しましょう。
(ドレッシングが大量に使われていたり、天ぷらだったりしてはあまり効果的ではありません)

アルコールを摂取すると利尿作用により身体が脱水状態となります。
脱水状態では血流が悪くなったり臓器がうまく働かなかったりと様々な影響が出て、それにより代謝の低下につながっていきます。

なるべく早く正常な状態に復帰し、再び脂肪燃焼を促進するためにも、飲んだお酒と同等量を目安に水を飲むようにしましょう。(緑茶などカフェインを含まない飲み物を選ぶようにしましょう)

ビタミン・ミネラル

アルコールは体内で「アセトアルデヒド」という有害物質に分解され、それがさらに人体に無害な「酢酸」にまで分解されます。

この分解の過程でビタミンB1が大量に消費されるのですが、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換してくれるために大事な働きをします。したがってビタミンB1が欠乏すると代謝が低下する要因にもなります。

他にもビタミンCや各種ミネラルが多量に消費されるので、前後での十分な補給を意識しましょう。

たんぱく質

たんぱく質はアセトアルデヒドの分解の促進やアルコール分解で酷使した肝臓の回復に有効です。

上記の推奨されるメニューの中にもたんぱく質の多い食材が多数あるのでこれらを食事中から積極的に摂るよう心がけ、翌日もしっかり食べるようにしましょう。

「体重」は増えるが「体脂肪」はそうそう増えない

飲み会の後は基本的に体重は増加していることが多いです。
翌朝体重計に乗り「やってしまったーー!」と後悔する人も多いですが、ここで認識しておいてほしいことは増えた体重の内容です。

結論から言うと、増えた要因の殆どは水分量の増加や食べたものそのものの重さになります。
増えると困る体脂肪は一回の飲み会でそう簡単には増えません。

というのも脂肪を1キロ蓄えるためには約7200kcal余剰にエネルギーを取らなければなりません。
ご飯でいうと約12合、油だと800mlに相当します。これを一晩で摂るのはなかなか大変です。

したがって、飲み会の後は食生活を正し、適度な運動をすることで簡単に体重は戻ります。
下を向く暇があったら、ウォーキングにでも出かけましょう。

最後に

基本的にダイエット生活において飲み会は敬遠したいイベントではありますが、適切に処置をすればそれが致命傷になることはありません。上記を参考にうまく乗り越えてみてください。

また、どうせ飲むのであればしっかりとストレスを発散し、翌日からのモチベーションアップにつながるようにやってみましょう!

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この記事を書いた人

古賀大介
健康な身体を目指したダイエット、姿勢や関節痛の改善およびゴルフやサッカーなどの運動パフォーマンスアップを目指すトレーニング指導を主に担当

【主な保有資格】
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
CSCS(全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

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