「なんだかずっと疲れてる…“副腎疲労”って知っていますか?」


ずっと続く“原因不明の疲れ”、その正体は?

「しっかり寝ているのに疲れが取れない」「カフェインを摂っても頭がシャキッとしない」――。

そんな“慢性的なだるさ”を感じている人はいませんか?

もしかすると、その疲れは「副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)」が関係しているかもしれません。

副腎とは、腎臓の上にちょこんと乗っている小さな臓器。ここから分泌されるホルモンが、私たちのエネルギーやストレス反応をコントロールしています。


副腎の役割とは?

副腎はストレスに対抗するための“司令塔”のような存在です。特に重要なのが「コルチゾール」というホルモン。

  • 朝にスッキリ目覚める
  • 日中に頭を働かせる
  • 体の炎症を抑える

これらは、コルチゾールが適切に分泌されているからこそ成り立っています。

しかし、ストレスや生活習慣の乱れで副腎に負担がかかり続けると、コルチゾールの分泌がうまくいかなくなり、“副腎疲労”が起こるのです。


副腎疲労のサイン

次のような症状が続いていませんか?

✅ 朝起きられない、午前中は特にだるい

✅ コーヒーや甘いものがないと動けない

✅ 夕方になると少し元気が出る

✅ 夜になると目が冴えて眠れない

✅ ストレスに弱くなった

✅ PMSや更年期症状が重い

これらはすべて、副腎疲労の代表的なサインです。


科学的に見た「副腎疲労」

実は、副腎疲労という言葉は医学的にまだ定義がはっきりしていません。

ただし「慢性的なストレスが副腎機能に影響を与える」こと自体は、多くの研究で報告されています。

特に、長期間にわたる心理的ストレスや過労、炎症、栄養不足は、副腎からのコルチゾール分泌パターンを乱すとされます。

つまり、医学的な病気としての「副腎疲労」はまだ議論中ですが、ストレスとホルモン分泌の乱れが疲労感を生み出すことは科学的に裏付けられているのです。


今日からできる対策

副腎をいたわるためにできることは、意外とシンプルです。

  1. 睡眠リズムを整える

     23時までに寝て、朝は太陽光を浴びましょう。
  2. 血糖値の乱高下を防ぐ

     甘いものやカフェインの摂りすぎを避け、バランスの良い食事を意識すること。
  3. 適度な運動

     激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガなど副交感神経を高める活動が効果的。
  4. 栄養サポート

     ビタミンC・B群、マグネシウムは副腎を支える栄養素として知られています。

まとめ

「なんだか疲れが抜けない」「気力が続かない」――。

そんなときは、自分を責めるのではなく“副腎疲労かも?”と視点を変えてみましょう。

心と体の不調には、必ず理由があります。

生活習慣を少しずつ整えることで、副腎をサポートし、もう一度“本来のエネルギー”を取り戻すことができます。

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