脂肪燃焼のメカニズム

こんにちは、古賀です。
RAYELに通う大多数のお客様はダイエットを目的としており、日々、脂肪を落とすために奮闘しています。

ところで、よく「脂肪が燃える」と表現しますが、これ具体的にイメージできるでしょうか?
今回は脂肪が減るメカニズムについて解説していきます。

敵を知り、己を知れば百戦危うからず、です。
脂肪のやっつけ方を整理しましょう。

目次

脂肪細胞

一般的に脂肪と呼んでいるものは正確には「脂肪細胞」といい、主に中性脂肪から構成されます。
脂肪細胞の数は成人までにおおよそ決定し、その後は基本的に変動しないといわれています。

成長期に肥満体質だった人は多く脂肪細胞が存在し、逆に痩せ気味だった人は脂肪細胞が少ない状態となり、これが人によって太りやすかったり痩せやすかったりする要因の一つになっています。

体脂肪が多い状態とは脂肪細胞に目いっぱい中性脂肪が格納されてパンパンに膨れ上がった状態であり、逆に体脂肪が少ない状態は脂肪細胞は存在しますが中身の中性脂肪がスッカラカンという状態になります。脂肪細胞の数が多くても中身の中性脂肪が存在しない場合は肥満ではない、ということは整理して理解しておきましょう。

したがってダイエットとは「脂肪細胞から中性脂肪を排除する」という作業になります。
排除=いわゆる脂肪が燃える、ということなのですがそこまでには「分解」と「運搬」というプロセスが存在します。

脂肪が燃える=脂肪細胞内の中性脂肪がエネルギーとして使用される(燃焼)

脂肪燃焼までのプロセス
分解 → 運搬 → 燃焼

分解

分解とは脂肪細胞内の中性脂肪から脂肪酸とグリセロールを取り出す工程になります。
抽出された脂肪酸とグリセロールはそれぞれエネルギーとして使用できるようになるのですが、特に身体活動をしておらず使い道がなかった場合は再度中性脂肪に合成され脂肪細胞に格納されます。

分解はカフェインやカテキン摂取で促進することが出来ます。
したがってトレーニング前にコーヒーや緑茶を飲むと効率的です。

【参考】ボディメイクにおけるコーヒーの有効性

運搬

分解された脂肪酸をエネルギーとして処理するために、変換機関に運ぶ工程です。
脂肪酸はミトコンドリアにてエネルギーとして処理されるのですが、ミトコンドリアに進入する際にカルニチンというアミノ酸と結合する必要があります。

カルニチンは体内で合成されるアミノ酸ですが、年齢を経ると合成されにくくなるといわれています。
カルニチンが合成されないと脂肪酸はミトコンドリアに入れないためエネルギーとして処理されません。
そうすると行き場を失い、元の脂肪細胞へと戻っていくこととなってしまいます。

カルニチンはラム肉や牛肉などに多く含まれていますが、食べ方に注意しないとカロリーを余計に取ってしまうことになります。油が少ない部位かつ調理法で食べる工夫ができるとよいですね。

また、めんどくさい場合はサプリメントで摂ってしまうのもありです。

燃焼

ミトコンドリアに輸送された脂肪酸はここでついにエネルギーとして利用され消失します。
これがいわゆる燃焼になります。

ミトコンドリアを活性化するのにはコエンザイムQ10などのサプリメントが有効とされています。
なおコエンザイムQ10を選ぶ際はいわゆる「還元型」の方が効率的です(もう一つ「酸化型」というものがあります)

分解の工程でも書きましたが、この燃焼まで行わないと脂肪酸は再び中性脂肪となり脂肪細胞に格納されます。
燃焼と分解を混同しないようにしましょう。

燃焼のためには身体活動が必須であり、トレーニングや有酸素運動のように大きなエネルギー消費を起こすことで効率的に減らすことが出来ます。

最後に

さて、ちょっとややこしくなったかもしれませんが大丈夫だったでしょうか?

まとめますと、脂肪はまずエネルギーとして使うために「分解」を行い、エネルギー産生機関へと「運搬」し、そこで「燃焼」することで無くなります。それぞれのプロセスにおいて活性化させるためのコツがあるので、参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

古賀大介
健康な身体を目指したダイエット、姿勢や関節痛の改善およびゴルフやサッカーなどの運動パフォーマンスアップを目指すトレーニング指導を主に担当

【主な保有資格】
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
CSCS(全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

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