体温と健康

トレーナーの古賀です。

最近はどこに行っても検温を行っているため、自分の体温をチェックする機会も多くなっていると思います。熱を出して体温が高い状態は困りますが、かといって低すぎるのも健康や美容にとって問題になります。

体温は身体の状態を知る有効な情報源です。

モニタリング項目としてとても重要ですので、うまく活用できるようになりましょう。

目次

体温調整の仕組み

人間の体温調整を担うのは間脳の視床下部に存在する「体温調整中枢」で、外部状況を皮膚などを通じて感知し血管の収縮と拡張などを駆使して放熱や産熱を調整し、一定の温度を維持しようとします。

人間の身体は通常約37度程度に保たれています。これは体内の酵素が活発に活動できる温度であるためといわれています。外部からウイルスなどが体内に侵入した際は更に発熱を促進し、免疫細胞を活性化させて異物を排除しようとします。

低体温が及ぼす影響

低体温による身体への影響には以下のようなものが挙げられます。

・免疫力の低下
・血行不良
・消化吸収能力の低下
・集中力の低下
・体力の低下

極端な話ですが、体温が低すぎる状態になれば低体温症で死に至るケースもあります。

このように体温が低いことは、内臓などの身体機能から思考力にいたるまで大きな影響を与えます。

当然、こんな状態では思うようなトレーニング効果を得られないでしょう。

低体温となる原因

近年では低体温気味の人が増えているといいます。

これは、活動量の低下に伴う筋肉量の低下、食生活の乱れ、日常的なストレス、冷暖房の普及による体温調節能力の低下などが主な原因といわれています。

冷暖房の完備されたオフィスで一日中デスクワークをこなし、食事はコンビニで適当に済ませ、運動する暇もないぐらい忙しいという方、体温下がっていませんか?

体温が日常的に36度を下回っている人は、「温活」に意識的に取り組むことをオススメします。(体温は表面温度ではなく、わきの下で測定する方が正確な数値が出やすいです)

また、測定するタイミングも重要です。

運動後や食後は体温が高くなりますし、朝よりも夕方の方が体温が上がっています。

したがって、一定のタイミングで継続的な測定を行わなければ正確な状況がつかめなくなります。起床時は一番体温が他の干渉を受けていない状態なのでモニタリングするならばこのタイミングがおススメです。

体温を上げる生活

体温を上げるには、先ほどの低体温になる原因を解消するような生活を心がけましょう。

つまり

・定期的な運動習慣
 筋肉の活性や血流の改善を図り、熱の産生を促進する

・バランスの取れた食生活
 さらに定番のしょうがのほかに肉類や根菜類など体温を高めてくれる食材を摂るようにする

・ストレスマネジメント
 ゆっくり湯船につかる、十分な睡眠時間を確保するなど、ストレスを蓄積させない生活を心がける

という感じです。

脂肪の燃焼や筋肉の合成についても酵素の影響は非常に大きいため、体温が低い状態では酵素がうまく働かず効果が出にくくなる、あるいは太ってしまうということになるかもしれません。

体温が思うように上がっていないという人は、生活を根本的に見つめなおす必要があるかもしれません。

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この記事を書いた人

古賀大介
健康な身体を目指したダイエット、姿勢や関節痛の改善およびゴルフやサッカーなどの運動パフォーマンスアップを目指すトレーニング指導を主に担当

【主な保有資格】
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
CSCS(全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

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