花粉症のメカニズムと対策

トレーナーの古賀です。

最近少しずつ暖かくなってきましたね。

春が近づいてくるという高揚感とは裏腹に少し憂鬱になっている人もいるのではないでしょうか。

暖かくなるにつれて花粉の飛散量が一気に増えてきますからね。花粉症を持っている人にはなかなか辛いシーズンでしょう。(幸い、古賀は花粉症は持っていません。)

今回は花粉症についてのお話です。

目次

そもそも花粉症とは

花粉症は季節性アレルギー性鼻炎といわれ、体内に侵入した花粉を免疫機能がウイルスや最近と同様に捉えて対処しようとする結果発生します。花粉はウイルスや細菌のような働きがないのでこの免疫反応は過剰な生体防御反応ということになるのですが、大気汚染などの影響で花粉も汚染されて、それが体内に入ってしまうことで反応が起きやすくなっている、というのが近年花粉症にかかる人が増えている要因の一つと考えられています。

防衛反応では侵入した花粉を排出するために、鼻水やくしゃみ、涙を積極的に分泌することで対処しようとします。

花粉症とヒスタミン

花粉症の治療薬として主に用いられるのが「抗ヒスタミン薬」です。

ヒスタミンは花粉が侵入した際に放出される神経伝達物質で、H1受容体と結合することでくしゃみや鼻水の分泌を促進します。抗ヒスタミン薬はヒスタミンの代わりにH1受容体に結合することでヒスタミンとH1受容体との結合を阻害し、症状の発現を防ぐことができます。この際、中枢神経が抑制されるので眠気や倦怠感などの症状が発生することがあります。

花粉症対策のサプリメント

花粉症はサプリメントを用いることでも症状の軽減を狙うことが出来ます。

ビタミンC 

ビタミンCはヒスタミンの分解を促進する機能があります。花粉の侵入によるアレルギー反応は過剰なヒスタミンの分泌がそもそもの原因なので、分泌されたヒスタミンを分解することが出来れば症状の緩和を期待することが出来ます。

ビタミンD

ビタミンDは免疫の調整機能があるため花粉症のような免疫の暴走を制御するのに効果が期待できるとされています。

ナイアシン(ビタミンB3)

ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関与し、循環器系や神経系の機能を促進する効果があります。ナイアシンを一定量以上摂ると身体がピリピリしたり、紅潮などが起こり、場合によっては蕁麻疹や頭痛といった症状が出ることがあります。

これは「ナイアシンフラッシュ」といわれる現象で、ナイアシンの血管拡張作用やヒスタミンの放出作用が影響しているといわれています。血流を良くしてヒスタミンを放出することで症状の緩和が期待できます。

なお、ナイアシンフラッシュは身体に痛みを伴う場合もあるので注意しましょう。

抗ヒスタミン薬はヒスタミンとH1受容体の結合を阻害することで効果を発揮しますが、上記のサプリメントはヒスタミンや免疫機能をコントロールすることで症状の緩和を狙うような感じです。摂取の際はマルチビタミンのようなサプリメントを活用すればよいと思います。(ナイアシンフラッシュを狙う場合ナイアシン単体で摂る方が良いかもしれませんが、摂りすぎないよう注意が必要です。目安は100mg前後から量を調整しましょう)

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この記事を書いた人

古賀大介
健康な身体を目指したダイエット、姿勢や関節痛の改善およびゴルフやサッカーなどの運動パフォーマンスアップを目指すトレーニング指導を主に担当

【主な保有資格】
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
CSCS(全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

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